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閉鎖空間で起こる全体主義、どのようにして無分別な狂気集団は生まれるのか? [いじめ]

 大津市立皇子山中学校の生徒が亡くなってから9か月経った今、ようやく事件化した。大したいじめではないとか単なる喧嘩であるという事にして、事の本質(何が起こっているのか、今後何が起こる可能性があるのか)から目を背ける集団行動は二度とあってはならない。同中学校の教師集団は、いじめかも知れないがこれは喧嘩だということにしよう、上司や声の大きい者など非合理な個人や集団に意見を合わせておこうとする事なかれ主義と群衆心理が強くなり、汚染された構成員は理性が抑圧され、集団は狂気化していったと考えられる。

誰一人この狂気さを異常と感じないので、外部に声を発する者もおらず、改めて閉鎖集団の恐ろしさを感じる。皆が「同じ穴のムジナ」となってしまった。集団に生まれたある種のマインドコントロールは、カルト宗教や中国、朝鮮半島のやり方に通ずるものがあるだろう。教委と学校における愚集統治の結果、かけがいのない命は精神的心理的”他殺”に遭ったとも言えるのではないだろうか。

教師に独立心や自立心、反集団意識があれば、自殺は予防され、建設的に問題解決に向かったと思う。教師がいじめられている生徒と自分の立場を置き換えて考える発想を持ち合わせていなかったことは非常に残念だ。個人個人が集団になると非合理な愚行に走る。社会人は、それぞれ自分の「個人文化」を持っているのであるから、それを発露しなければ人生の意味は無くなってしまうだろう。

『日本人の集団心理 (新潮選書)』

『教師を信じろ!-藤原和博と学校改革に挑んだ12人の怒れる教師たち-』


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