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卒業前 [仕事]

 卒業間近になると、仕事に必要なことを何かしておこうと思った。と言っても細かなことは分からないわけで、結局、計算するのに算盤が必要だろうと簿記学校の算盤コースを3か月受けた。今でいうダブルスクールか。その頃は、電卓はもちろん加算器もなかった。社会人に交じって小学校以来の算盤練習だ。就職という目標に向かって、小さなスキルの習得であった。

 学生時代を通していろいろな地域の社会人と接する機会は意外と多かったように思う。北海道から沖縄まで各地を登山を中心としながらも、それぞれの地域でお世話になっている。根室では、公園にテントを張り近くの民家に水を分けてもらいに行くと「これを持っていきなさい」と大きな棒だら(鱈の吊るし干し)を頂いた。8月でもストーブを点けていた。このようなことがあちこちであり本当にお世話になった。それぞれの地域の人との会話とその生活ぶりに接することができたことは、その後の人生に大きな影響を与えているように思う。

 各地域の人々の暮らし振りなど日本人の生活を体験的に実感し、暮らし方など生活の知恵を学んだように思う。所変われば品代わる。もの事は一概に善悪で評価できない。厳しい暮らしをしている現実もある。絶対という言葉は使えるのだろうか。おぼろげながらも日本の形が見えてきたときだった。

 当時はまだ日米文化センターなるものがあり、英会話クラスに参加したが、周りは奥様方ばかりだった。ダンスパーティのために社交ダンスを習ったのは、木工所の広い作業場だった。地域のおじさんおばさんに教えてもらった。真夏のアルバイトで、空のビール瓶集積場で年配のおっさんに交じって瓶のメーカー別の整理をしたが、偶に栓を抜いてないものがあると、それは仕事後のみんなの貴重な水分補給となった。大汗をかいてビールを飲むと、酔いを感じない。のちにゴルフでも同じ感覚を味わった。そこでは肉体労働の人の感覚、雰囲気を感じた。アルバイトは他にチューター(家庭教師)が長いが、国勢調査での農村歩き、模試の採点などであった。

「青春時代」(森田公彦とトップギャラン)from you-tube
http://www.youtube.com/watch?v=qqvF9qT1xhg&feature=related


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