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計画された偶然 [就職]

 大学4年生になって間もなく、学内で就職面接が始まった。伯父の友人がいるという損保へでも行こうかと漠然と思っていたが、なにしろワンダーフォーゲル部で年間の1/3位は山へ行っていたので、就職に自信があるわけでなかった。まずは面接の練習をしようと、最も早かった都市銀行のうち2行に面接を申し込んだ。当然…(失礼!)それらへ入る意思はなかったものの、数日後にそれぞれ大阪事務所と本店(大阪)へ行くように(つまり、学内での面接官は支店の幹部だったのだろう)ということになった。
 大阪でも2行は連続した面接日だった。両行から交通費をもらい道頓堀で映画を見ようと気楽に上阪したが、最初の銀行で「明日は東京へ行ってくれ」と言われ、大いに慌てた。伯父の手前もあるし、何よりも明日はもう一方の銀行で同期生4人と合同の面接が待っている。その銀行は、例年2,3人採用していたが、その年の内定者はゼロであった。4人には今でも申し訳ないと詫びる思いでいる。
 就職に限らず、人生は予期せぬ出来事の連続とも言えよう。このような出来事をジョン・D・クランボルツ(スタンフォード大学、キャリア論)は、プランド・ハプンスタンス(計画された偶然)といっており、予定調和であるとしている。就職先は、見えざる手に引かれていたということだろうか。
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