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おめでとうございます!山中教授 ~苦難を超え25年 [リーダーシップ]

京大の山中教授らにノーベル医学生理学賞、iPS細胞を開発
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE89700220121009
「もっと研究するので希望失わないで」難病治療へ熱い思い
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20121009-OYT8T00450.htm

開発から6年というスピード受賞。「明確な展望を持って、一生懸命働け(ビジョン・アンド・ハードワーク)」、米国留学時の恩師の言葉の実践が、スピード受賞の快挙に結びついた。
 「洗濯機がガタガタと音がするので直そうと座り込んでいた。携帯電話が鳴って、出たら英語だったので」、「日本の国が受賞した賞。感謝という言葉しかない」。

高校では柔道、大学ではラグビー、いまもフルマラソンを走る。人情味が厚く、講演では笑いも起こる。父は大阪府東大阪市でミシンの部品工場を経営していた。中学のころ父から「(家業を)継がんでええ。経営に向いていない」と言われた。会見では「80歳を超えた母に報告できて本当に良かった」と話し、「天国で喜んでくれている」と父への思いを語った。

柔道やラグビーで骨折を10回以上経験していて、神戸大医学部に在学中に「スポーツ外傷の専門医になると決心した」。「人助けをしなさい」、父の遺言でもあった。しかし、その後の道のりは平坦(へいたん)ではなかった。

国立大阪病院整形外科(現国立病院機構大阪医療センター)で研修医となったが、不器用な上、点滴に失敗するなど指導医から「お前は邪魔、ジャマナカや」と呼ばれ、毎日、毎日怒鳴られていたという。「手術が下手で、他の人なら20~30分でやれる手術に2時間もかかった。研修も修行という感じで、地獄だった」。手術台の患者に謝った。「すまん」。

脊髄損傷など深刻な患者を治せない現実を目の当たりにした。重症患者を救う治療法の開発には「基礎研究をするしかない」と研究者に転身を決断、整形外科医を断念した。大阪市大大学院の薬理学教室の門をたたいた。これが1度目の挫折だった。
 科学雑誌の公募に片っ端から応募し、93年に採用されたグラッドストーン研究所へ博士研究員として留学。帰国後、大阪市大で、当時米国で盛んだったマウスのES細胞(胚性幹細胞)の研究を続けようとしたが、研究環境の違いや周囲の無理解から思ったように成果が上がらなかった。研究がうまくいかず、それもあきらめかけた。気持ちも沈み、2度目の挫折の日々だった。

研究生活や将来の見通しが立たずに整形外科医に戻ることを考えていた時、科学雑誌で奈良先端大の募集広告を見つけ、「どうせだめだろうから、研究職を辞めるきっかけのために応募した」。ところが、採用され、「1999年の12月、緊張で泣きそうになりながら、正門のアーチをくぐった」。37歳だった。

2004年(平成16年)に京都大学へ移った。2007年8月からはカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所上級研究員を兼務、同研究所にかまえた研究室と日本を月に1度は往復して研究を行う。

研究所の予算のうち、最も額が大きい内閣府の「最先端研究開発支援プログラム」が13年度で終わる。そこで趣味のランニングを生かし、マラソン完走を約束して寄付を呼び掛ける活動を始めた。今年3月の京都マラソンでは約1000万円を集め、来月の大阪マラソンも出場予定。一日も早く社会貢献を実現したい」。受賞を受け文科省は向こう10年に亘る約300億円の予算を要求することになった。iPS細胞を活用した再生医療や創薬の早期の実用化を目指す。
 iPSストックなどの知的財産の保護をしっかりやってほしい。スパイは近くにいると考えておくこと。

研究を趣味のマラソンにたとえ、「研究で負けるというのは論文発表で先を越されること。例えそうなっても、諦めずに最後まで走り抜き、きちっと論文や特許を出していく。研究者にはそういう使命がある」。「まだ仕事は終わっていない。来週からまた研究に専念したい」。
「京都マラソンでの山中教授」
http://www.nikkansports.com/general/news/photonews_nsInc_f-gn-tp0-20121008-1029827.html

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)とは:皮膚などの体細胞に、いくつかの遺伝子を導入することによって作り出された、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力(多能性)と、ほぼ無限に増殖する能力を持った、人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell)のことです。2006年に、京都大学の山中伸弥教授が世界で初めて作製に成功しました。「INDUCED(人工)PLURIPOTENT(多能性)STEM CELL(幹細胞)」の頭文字。小文字の「i」には、携帯音楽プレーヤーの「iPod(アイポッド)」のように普及してほしいという山中教授の願いが込められている。まさに、iは「愛」に成ろうとしている。

ノーベル賞の山中教授、夫婦会見ノーカット(1)(12/10/09)you-tube
http://www.youtube.com/watch?v=9E3c-s5Tsvo



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